◆12月議会の一般質問では「学校給食の紙パック」について質問しました。
実は昨年度まで給食の牛乳は瓶だったのですが、瓶の生産が止まったため、今年度から牛乳は紙パックになりました。
全国的にも瓶のシェアは年々減り続け、2019年度で15%まで低下、代わりに紙パックが85%まで増えています。
大阪府内では来年度からすべての自治体で瓶の牛乳が無くなる見込みで、瓶牛乳で育ったものとしてなんか寂しいです(フタでめんこもできなくなる・・・)。
◆今年度については牛乳業者が紙パックを回収していますが、紙パックの資源ゴミとしての取引価格の低下などから、引き取るリサイクル業者がなかなか見つからず、一般ゴミとして焼却しているとのこと。
◆なんとももったいない。というか、脱炭素の点からもリサイクルすべきです。
全国牛乳容器環境協議会の報告では、給食で提供される200mlの牛乳パックをひとつリサイクルすれば、8.3グラムのCO2排出削減になるとのこと。
◆市で消費される年間の給食紙パックは約576万パックで、年約48トンのCO2削減ができます。
◆ちなみに、
▼市が月二回行なっている資源ゴミ回収と、自治会で行なっている集団回収の紙パックのリサイクル量は年間約32トン
▼学校給食で出る紙パックは46トン
ですので、学校の分の紙パックを燃やすということは、市が委託料や奨励金を出してリサイクルしている紙パックを上回る量を焼却するということです。
これでは市の環境基本計画(図)で掲げるリサイクル推進や、CO2削減とも整合性がとれませんし、リサイクルをしている市民や児童生徒にも説明がつきません。
◆一番上の写真は小学校で児童が紙パックを片付けるのを見学させてもらった際のものです。
リサイクルには、牛乳アレルギーのある児童への対応や紙パックの洗浄や乾燥といった作業をどのようにするか課題はありますが、
来年度からは他市の先行事例も参考に、紙パックのリサイクルを強く求めます。