高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

先週、高槻や亀岡、能勢、丹波の農家のみなさんと一緒に福井の原発見学に行きました。

今日2月20日に3号機が定期点検に入った高浜原発を訪れました。
この日参加した農家は20代から80代の老若男女。
みなさん福井の原発から100キロ圏内で畑仕事をしていて「原発は近い」ということを自分の目で確かめたいと集まった方たち。
「私らにできることはこれまで通り安全な野菜を食べてもらえるように畑に出ることやけど、安全な野菜を作り続けられるように原発を廃止させよう」
日々自然と共に生きる生産者だからこそ、原発の危険性は身にしみて感じるようです。
この日は小浜市で現地の方から原発のお話を聞く機会もありましたが、小浜市は過去、使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設を止めさせたところです。
若狭湾周辺自治体2市4町の内、原発がないのは若狭町小浜市です。なぜ小浜は周辺自治体と違って原発を受け入れずにこれたのか。
ここに原発依存から脱却するヒントがないか調べてみようと思います。

昨日は午前中、味噌作り教室に参加。文字通り手前味噌です、今年で三年目。簡単でおいしい味噌ができます。

午後は十三シアターセブンで映画『“私”を生きる』を観ました。
予告編⇒http://www.youtube.com/watch?v=OGJzOHOFUkI&feature=player_embedded
2003年、東京都教育委員会が都内公立学校に君が代起立などを強制した「10.23通達」と闘っている教員の日々を追ったドキュメンタリーです。
三人の教員の方が出演されていて、共通しているのは「思想、言論の自由を子どもたちに残してやりたい」という思い。
「何度も逃げ出そうと思ったけどやっぱり私は子ども達にうそをつきたくない」
「自分の命を捨ててでも都教委のやり方に抗議しようと考えた」
言論の自由は教員も生徒にも保障されるべき」
心も体も傷つきながらそれでも闘い、生きてゆく姿勢に心を打たれました。
大阪は東京と同じ状況になろうとしています。
「組織の人間は組織のルールに従うのは当たり前、嫌なら辞めればいい」というのが橋下氏の論理です。
「お国に従うのは当たり前、従わないのであれば国民ではない」と言われて、どれほどの命が奪われ、そして奪ってきたのか。本質は全く一緒です。
子どもたちは学校で思想・言論の自由を奪われ、上からの支持に従わなければ失格のレッテルを貼られて排除される教員を見て育ちます。
出演者の根津公子さんは「生徒が自分から離れていくのが一番つらい」と言っていました。

自由に考えることを否定され、競争に勝つことを強要され、失敗してもやり直せる権利を奪われる、子どもたちにそんな社会を生きてほしくありません。