高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

放射線副読本は配布も使用もしないでほしい

◆今日は高槻市文教市民委員会でした。

私は放射線副読本について質問。

◆「副読本の取り扱いにつきましては、新聞等にも本副読本の問題点を指摘する記事が掲載されておりますし、教育委員会でも、放射線について学習する内容としては十分ではないと考えており、個人への配付はせず、学校保管するよう学校へ指示をしております。 副読本に関する今後の対応につきましては、現在、副読本を作成した文部科学省開発企画課は、放射線について最低限必要な知識を伝えるためにつくった、使うも使わないも自治教育委員会の自由であるとコメントしており、本市において使用する予定はありません。」

これ、今日ではなくて2012年の市議会での高槻市教育委員会の答弁。

今日もこんな答弁だったらよっかたのにな~(涙)

◆高木 2019年度は再改訂された放射線副読本を配布するのか。

市教委「配布します」

高木 授業で使用するのか

市教委「学校の判断により使用します」

高木 なぜ?

市教委「副読本の内容が十分なものになったからです」

◆以上が今日の委員会での主なやりとり。

2012年の副読本には、福島原発事故についてほとんど触れられていませんので、

それと比較すれば、再改訂版は原発事故についての解説や、避難者への言及もあります。

◆しかし、再改訂版副読本は「原発事故による健康被害は考えにくい」と書き、

原発事故の影響は収まっている、放射能は怖がらなくても日常にこんなにあるんですよという記述ばかり。

◆食品中の放射性物質の基準値をEUや米国と比較して、日本は基準を厳しく設定していますと書かれている箇所も。

が、

EUや米国の基準値は「緊急時」の数値。実際は日本より厳しい基準値だったことが市民団体などからの指摘を受けて明らかになり、政府も誤りを認めましたが、訂正はされないまま。

詳しくは原子力資料情報室のホームページへ→http://www.cnic.jp/839

◆こんな誤った認識を与えかねないもののどこが十分な内容なのでしょうか。

放射線副読本の本当の目的はここにあるように思うのです。

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アンダーコントロールの既成事実化

オリンピックが開催される2020年には、原発事故避難者の住宅無償提供も打ち切られます。

安倍政権下で風評被害を払拭せよとの「強化戦略」が実行中。

しかし原発事故による住民の被害は風評でなくて実害。

実害に対する賠償もおざなりなのに、風評被害を無くすと論点をすり替え、原発事故は収束しているとアピールし、原発を再稼働させる。

それに一役買っているのが放射線副読本。

このような代物を配布も使用もしてはいけないと委員会で指摘しました。

◆と、このブログを書いてる最中、小学校の保護者の方数名から

「今日こどもが副読本持って帰ってきた」との報告が…。

 なにぃ~!(怒)

3.11から8年。

原発事故の風化を感じずにいられません。