高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

四中校区の小中一貫校建設検討会の資料

◆施設一体型小中一貫学校についての学習会に参加。

一貫校建設の教育上の問題点、地域の声を無視した無理な建設計画が起こす問題などを知ることができました。なかには建設の中止や見直しとなった事例もあります。

◆そんななか、高槻市でも第四中学校区の赤大路小、富田小、第四中をひとつにして富田小に校舎を建設する計画が出されています。

3月に拙ブログでも書きました。四中校区に小中一貫校 - 高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ (hatenablog.com)

一貫校建設と同時に、富田の現存の公共施設を集約してあらたに複合施設として建設することも進められています。

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高槻市は2016年に一貫校検討委員会を組織し、委員会は答申で一貫校建設を全市で実施するのが望ましいとの結論に至っています。

そこでまず、四中校区からということになりました。

がしかし、地域住民から一貫校建設を求める声があったわけではありません。

むしろ、なぜ四中校区なのか、上の画像の通り、赤大路小の生徒はJRと阪急の踏切を渡らないといけない、通学路も2キロに及ぶといった危険性は、小中一貫校の教育効果以前の問題で、保護者や地域は心配と不安を抱えています。

◆これらの点については、今年3月の文教にぎわい委員会で質問をしています。

令和 3年文教にぎわい委員会( 3月16日)

(※上記ページのno.130から一貫校の質問をしています)

◆現状でも、3校をあわせると1000名を超えるマンモス校になります。

そして四中の跡地は駅近の好立地。たとえばマンションなどが建ったりすると、いっきに生徒が増える可能性もありますが、そういった点が考慮されていません。

◆にもかかわらず、市は基本構想を作って12月にパブコメを実施、

今年度中に策定という性急に過ぎるスケジュールで一貫校建設を進めようとしています。

形だけ、地域向けのワークショップをして意見を聞くとしていますが、あまりに拙速。

豊中市では3年をかけて説明会を開いたり意見聴取をしていましたが、もう決めたことですので、従ってください、というスタンスでしょうか。

◆一貫校建設については市の内部で議論が進められてきました。

この会議の議事録を情報開示請求しました。

高槻市 施設一体型小中一貫教育学校検討会.pdf - Google ドライブ

◆これを見ると、例えば懸念の通学路の検討について、全国で小中一貫校建設に関わっている類設計室に調査を委託し、バス移動や赤大路小で阿武野中学校区との選択制を導入しようというようなことが検討されていることがわかります。

選択っても、阿武野小めちゃ遠いんですけど・・・。

◆赤大路小や四中の跡地についても、まだ方向性も定まっていません。

こんな状態で同意を得られるとは思えません。

立ち止まって、まず、当該校区の生徒と保護者、地域住民の意見を集めること、

そして学校現場も、一貫校建設は上から降ってきた話で、現場の意向などがまったく聞き入れられていないようです。

◆このままでは大きな問題が生じるのは火を見るよりも明らかです。

交野市は現在、一貫校建設をめぐって住民投票を求める活動が行われています。

それほど、一貫校建設は生徒の学習する権利や、地域のありようなどを大きく変えるような問題です。

その認識が市にどれだけあるのかが問われます。