高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

図書館と公民館の市長部局へ、小中一貫校建設はどうなる?

◆昨日の本会議では、機構改革について質問しました。

市役所では、主に選挙後などに市長が市役所の各部署の見直しを行います。

◆市長が力を入れて取り組みたいことや、市の抱える課題に集中的に対応するために、あらたな課を設けたり、ある部署が所管する課をほかの部署に移管するなどします。

今回市が提案した機構改革では教育委員会が所管する社会教育施設を市長部局に移管する提案が多くありました。

◆なかでも、公民館や図書館を市民生活環境部のコミュニティ推進室に移すことについては「なんでなん?いまのままでええやん」というのが率直な感想でした。

◆ですので「なんのために移管するのか」聞くと

「公共施設を核とした活力あるまちづくり、生涯学習の連携した施策の推進」のため

と市は答弁。

今議会では、市長が施政方針で富田地区にあらたに民間活力も想定した複合型施設の設置を検討すると明言していたため、

この複合施設に富田公民館や小寺池図書館をもってくるためではないか。

実際、他の自治体で、図書館などのいくつかの公共施設をまとめた複合施設を建てる際に、社会教育施設(図書館・公民館)を市長部局に移管する事例がいくつかあるのです。

◆そこで、富田のあらたな複合施設のための移管?と聞くと

市は「それとは関連がない」と答えました。

えっ、じゃあ何のためにわざわざ移管するの・・・? 結局わからずじまいでした。

もう一点気になったのは、教育委員会にあらたに「教育政策課」を設けること、この目的は、ICT教育への対応と「小中一貫教育の効果をさらに高める、義務教育9年間の系統性・連続性のある教育の確実な実施のため」とのこと。

◆・・・これって二年前にふってわいたように出された四中校区の施設一体型の小中一貫校建設のことも入ってる?

当時、地域の方たちが一貫校建設に当惑し、拙速な建設に待ったをかけて現在まで事実上凍結しているのですが、凍結を解除して一貫校建設を前に進めるために新たな課をつくるのでは?

と二度質問しましたが、教育委員会はこれについては関連があるともないとも明言しませんでした。

ここについては今後を注視していきます。

◆結局、今回の機構改革については具体的に何に取り組むためか、わからないままです。

◆図書館の市長部局への移管について「日本図書館協会」は図書館の政治的中立性や、継続性、専門性が市長の政治的な介入で不安定になるため、教育委員会の所管が望ましいと表明しています。

日本図書館協会の見解・意見・要望 (jla.or.jp)