高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

地道なたたかいが大事


高槻市民会館で開催した「共通番号制(マイナンバー制)」学習会。
講師の白石さん(写真)は元行政マンでもあり、
国勢調査住基ネットなどについても
各地の市民運動と共に取り組んでこられた方です。
お隣韓国では軍事政権時代、国民統制の目的から住民番号制が導入され、
現在に至ります。
空気のような存在になっていた番号制度について、異議を訴える人は少数だったそうです。
しかし近年のインターネットの普及に伴い、国内で個人情報の大量流出事件が多発。
その数ここ三年で1億2千万人分とのこと。
ちなみに韓国の総人口は5000万人です。
これらすべて民間企業から流出し
詐欺事件、結婚差別や、DV事件などが引き起こされています。
こういった状況が顕著になるにつれ、
韓国国内にも番号制度に対する世論が変わりつつあるようです。
さて、日本。おととい衆議院で突っ込んだ議論のないまま可決した共通番号制。
別に問題ないんじゃない。という人が多いと思いますが
白石さんの報告では現時点で制度導入によるメリットはごくわずか。
それよりもデメリットは深刻。
システムを作るのにウンゼン億円という費用がかかる(中身を決めていないため試算できずはっきりとわからない)。
儲けるのはIT企業。
番号ひとつで個人情報が管理され、へたすれば知らない誰かの手に渡り悪用されてしまう。
そのリスクを引き受けてまで共通番号を導入する必要性はあるのでしょうか。
「共通番号は国民監視と人権制限に使われる」
白石さんは自民党憲法改正とこの問題は深く関っていると指摘されていました。
制度開始までの三年間、市民からこの制度の問題点を追求し、
廃案させようと訴えて学習会を終了しました。
雨のなかご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。