高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

関電との交渉

昨日は午前中、市街地整備促進特別委員会を傍聴しました。内容はJR北東地区の整備についてでしたが、整備事業はあと3年を目途に進められているということで、資料の中身もかなり具体的なものでした。
現在建設中のタワーマンション(41階建て)ですが、8月からもう一棟(42階建て)の着工もはじまります。
僕は駅前にタワーマンションが林立すること、都市機能が過度に集中することが「街の発展」という発想は前時代的ではないかと感じています。
駅前開発の片隅で「郊外」がどのような状況なのか、僕も「郊外」に住んでいて思うところはたくさんあるわけです(まだ引越して間もないですが)。
開発中心の街づくりは地域内の過疎化・格差化を進めることになりかねません。
午後からは豊中市議会の会議室で、北摂の各自治体無所属議員の方々と関電社員との意見交換会があり参加しました。

関電広報担当の社員4名が来られ、こちらが用意した質問にそって回答するという形式でしたが、とっさの質問には四人とも緑色の小冊子のようなものを開き「あっそれはですね」と回答していたので「あれ欲しい〜」と思っていたら後で別の議員さんが「これは外部にはお渡しできません」と断られていました…。
すべての質問への回答に通底していたのはとにかく原発を再稼動したいという関電の思惑。
電力需給の見通しでは関電の最大電力と現在の供給力では280万kWのギャップがあって、節電の効果で140万kWはカバーしている状態。
差し引きで現在140万kW不足しているとのこと(引っかかったのは節電のお願いをしているのに一般家庭でどれくらい節電できているのか関電が把握していないこと)。
不足分を補うために停止中の火力発電所を再開するまで2〜3年かかる。このまま原発が停止していけば来年以降さらに厳しくなりますとの回答。
いやいや、客観的にいっても原発再稼動は難しいのだから(こちらとしては再稼動は絶対反対)火力発電の再稼動を急いだほうがいいんじゃないですか。とツッコミが入る。
と書き出せば長くなるのでここまで。電力消費量を減らすことは大賛成ですが、原発稼動への道筋を作るためなら首を縦に振れない。
帰ってきてちょっと調べると関電管内の姫路第二火力発電所は老朽化で新規発電所6機を建設中で2013年〜2015年稼動予定。現在165万kWが291万kWに。
2〜4年後に130万kW増える。火力発電は老朽化で廃炉にするのに、原発は意地でも続ける…。新規建設がダメだからしょうがないっていうのはもう理由になりません。自然エネルギーも積極的に取り組んでいますといいながら、太陽光発電パネルは原発一機分(100万kW)発電するのに池田市くらいの面積が必要ですし…と一転消極的に。関電にとって原発はそんなに必要なのか。
この疑問の回答は緑の小冊子に載っているのだろうか…。