高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

原発以外の電力調達を

2018年9月21日
◆9月議会も後半に差し掛かっています。
先週は常任委員会のほか、決算質疑もありました。
2017年度決算は来月の決算特別委員会で集中的に審議がされるのですが、無会派や二人会派は決算委員会に出席できません。
◆ですので、少年ジャンプ3冊分くらいの分厚い決算書類をもらって数日後の本会議で決算関係の質問をすることになるので、時間的余裕がない(涙)。
そんななか先週の決算質疑で取り上げたのは公共施設の電力調達。
福島原発事故以降、自治体が入札によって、再生可能エネルギーなどを扱う新規参入の電力会社(PPS)から
電力を調達する流れが進みました。
私を含めこれまで複数の議員から電力調達を入札にかけるよう質問や要望があっても
高槻市は関電との随意契約をなかなか見直す気配がありませんでした。
が、昨年度高槻市高槻市電力の調達に係る環境配慮方針」を策定。
入札による電力調達に切り替えたのです。
やっと重い腰をあげてくれたー! と思って、今年度からはじめた入札結果を見ると

関電が落札・・・・・・・・。
脱原発がモットーの私は納得がいかない・・・。
◆市の環境配慮方針では、入札の条件として環境に配慮した電力化基準を設け、評価することになっています。
そこで重要視しているのは「二酸化炭素(CO2)排出係数」。これが少ないほど、評価点が高くなります。
関電は昨年と今年にかけて次々と原発を再稼働させました。
原発は発電時のCO2排出が少ないことになっています(でも実際は大量の温排水、燃料採掘から使用済み燃料の処理と管理、原子炉の廃炉などトータルでみるとめちゃCO2を放出します)。
そして価格が安くなるようになっています(これも見かけ倒しで、原発はコスト高のエネルギーです)。
ですので高槻市の入札の評価方法では関電が有利。
◆はっきりと原発の電気は買わないと入札要件にすればなぁと思っていたところ、ご近所の吹田市さんは
電力契約の入札で再生可能エネルギーの比率が高い電気を評価する方法にしていたのです。この方法は全国発。
●↓こちら高槻市の評価基準です。一応、再生可能エネルギーの導入も評価の対象としていますが配点が低い。
 
●↓こちらは吹田市の評価基準。とてもシンプル、CO2排出係数は評価項目にありません。というのは再生可能エネルギーはそもそもCO2排出量が少ないから。

吹田市のホームページを見てもは特段「脱原発」を謳っているわけではないですが、この方法なら原発は評価が低くなる。
◆そもそも放射能汚染や被爆の問題を引き起こし、何十万年も管理が必要な原発が環境に配慮したエネルギーなわけがない。
高槻市が関電との随意契約を見直したのは評価できますが、環境配慮方針と銘打った以上、吹田市のような入札方法を取り入れなければいけません。