高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

ヘイトスピーチ解消法と条例


門真市ヘイトスピーチ解消法についての学習会に参加。
国籍や民族への差別に基づく罵詈雑言を街頭や朝鮮学校などで繰り返し行う
ヘイトデモが社会問題になり今年6月、いわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されました。
◆ここまでに至るには、多くの在日外国籍市民が差別団体の暴力に心身を痛めつけられながらも反ヘイトの抵抗を続けてきたからこそ。
◆ヘイトデモに反対するカウンター行動を続けている方からは法施行後、「ヘイトデモに反対する側にプラカードやマイクの使用などへの制限をかけてきた
警察の対応が変わった」との報告が。
在日コリアンが多く住む生野区で人権問題に取り組むNPO代表の方は
「ヘイト解消法に先立ち成立した大阪市ヘイトスピーチ対処条例はわたしたちの運動成果でもあるが問題点もある」
それは「事後救済であること」「差別をうけた者が申し出ない限り、条例が適用されないこと」「ヘイトスピーチを行った団体名や個人名の公表は抑止力としては不完全」
と話されていました。
◆確かに、大阪市の条例はヘイトスピーチを規制するには弱い。
講師のひとりでヘイト問題に取り組んでいる弁護士の師岡康子さんは「自治体でヘイトスピーチを規制する条例を作る場合には事前に防ぐための禁止条項が必要」
と指摘されました。
◆ただ条例さえあれば万事OKではもちろんないわけで、
カウンター行動を続けてきた方は「自分がヘイトスピーチに反対する原点は小学校での人権学習」と言っていたように
どのような差別も許さないといった「当たり前のこと」を多くのひとが共有することが肝要であるのは言うまでもありません。
◆以前、戦争体験者の方が「こどもの頃、学校で中国人や朝鮮人がいかに民度が低いか教え込まれた。民族差別は国民を戦争に動員するのに有効だったと思う」
と語っていたことを思い出しました。