高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

議案質疑


先日行われたスクールフェスタたかつき第17回幼稚園フェスティバルで展示されていたこどもたちの力作たち
マイナンバー制度がはじまり、先月21日に市内で通知カードの配達がはじまってから、「受け取ったけどこれどうしたらええの」といった相談を何件か受けています。
ある程度想像はしていましたが、制度開始を知らないまま、いきなり通知を送られて困惑している人が多いようです。
通知カードを受け取りたくないのに家族が受け取ってしまったなどの場合、
封筒に「受け取り拒否」の一言と署名を書いて郵便ポストに投函すれば、郵便局に返却されますが、個人番号を付けられたことに変わりはありません。
◆本日議会2日目、市役所が個人番号を事務利用するための条例制定について質問しました。
番号法では国の行う事務については規定があるものの、自治体の独自事務で個人番号を利用(例えば生活保護の事務の場合、国の事務と自治体の事務とに分かれる)する際には条例の制定が必要というのが理由です。
◆市役所が事務作業で個人番号を利用することにより、市民が役所の窓口で何かの申請をする際に添付書類や書類発行の手数料負担が不要になりますが、そのために初期費用3000億円、ランニングコスト数百億円という税金が使われます。
コストパフォーマンス、悪すぎです。
◆そして個人番号は本人の同意なく、強制的に付けられます。
番号で自分の情報を管理されたくない、情報漏えいが心配という市民がいても、
将来的に窓口で「番号を提示しないならこの制度は受けられません」といったことが起きるでしょう。
◆個人番号を利用しなくても旧来の事務で対応可として条例制定を見送っている自治体もあるようです。おそらく制度の情勢(問題が起きないかなど)を見極めるためではないかと思います。

◆もうひとつは、市役所本館の耐震改修について。
本館は耐震診断の結果、震度6強地震で倒壊することがわかり、昨年、改修工事の入札を公告しましたが、中止に。改めて来年入札のための補正予算案(工事費と実施設計で当初32億円が36億円に増額、工事完了は17年度が19年度にずれ込む)が上程されました。
◆その際、設計・工事費のうち、国の交付金が3億5千万円と説明を受けましたが、入札中止前の13年度の総務消防委員会の質疑で市は国の交付金を9億5千万円と答弁しており、当初と今回では交付金額その差6億円に。
◆なぜこんなに差があるのか質すと「交付金の算定ミスをしていた」とのこと。
実際には今回と同額の交付金しか受けられないのに、誤って9億5千万円とそろばんをはじいて当時の資料や委員会の答弁で提示してしまったということです。
昨年の入札広告直前に判明したそうですが、ミスがあったとは初耳。
当時、一部の議員には訂正して回ったそうですが・・・。
◆誤った金額を公の場で発言しているにもかかわらず、議会・市民に算定ミスについて説明せず、しれっと交付金額を変更するのは説明責任を果たしているとは言えません。