高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

持続的な支援を

震災から三週間が経過しました。しかし原発の状態が安定しないことが、被災地の復興の足かせになっています。
作業員の方が被爆され病院へ搬送されました。視界不良のなか、作業中に考えうるあらゆる危険に備えなければいけないのに、運動靴で作業にあたっているという報道には驚きました。
JCOの臨海事故では最先端技術といわれる原発施設の現場で、作業員の方がバケツを使った作業中に臨界による高い放射線をあびて亡くなられました。私たちの抱くイメージとは程遠い、危険な手仕事が原発内部で行われている実態が明らかになっています。そしてこれまでそのような仕事にあたっていたのが、電力会社の下請け会社の方々や日雇い労働者の方たちでした。今回の事故で場合によっては労働者の命を軽んじる電力会社の内実が浮き彫りになったのではないでしょうか。
そのような人命軽視の上に成り立つ原発を改めることもなしに「資源のない日本は原発しかない」といった論理はもう通用しないと思います。
いま現在も放射性物質の放出は続いています。周辺地域ではこれから何年、何十年と放射能による被害が続くかもしれません。そしてそれは全国各地に原発を抱える日本全体の問題であるということを、忘れてはいけません。
津波による被害は甚大です。住むところがある日突然なくなってしまった方のこれからの暮らしと、原発周辺地域から避難せざるを得なかった方たちのこれからの暮らしをどのように支えていくのか、一過性ではない持続的な支援の環境整備が急務だと考えます。