高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

永続敗戦論


24日(土)に「永続敗戦論」著者の白井聡さんの講演会に参加。
僕の4才年上。
30歳の時に出版した「未完のレーニン」も前に読みましたが難解でほとんど
わからなかった…。
テレビニュースとかによくでてくるいまの若手社会学者たちとは一線を画す「硬派」という感じ。
ほぼ同世代といっていいのになんだろう、この「お兄さん」感は。
もっとしっかりしろ自分。
ということで「永続敗戦論」は比較的読みやすい。
講演では「戦後」の日本が抱えてきた諸問題の多くが
「敗戦の否認」と深く関っていることについて話されていました。
戦前の反省が充分になされないままなのは
情報を操作し、事故が起きても誰も責任をとらず、
自国民の生存権を脅かし続けている原発事故の構造と酷似していること。
永続敗戦とは「敗戦を否認するがゆえに際限ない対米追従を続けなければならず、対米追従を続けているかぎり敗戦を否認し続けられる」ある意味無限ループ状態。
近隣国との衝突(敗戦の否認)を盾に沖縄に基地を集中させている(対米追従)ことがまさに永続敗戦といえます。
白井さんはこの状態は限界にきている、克服しなければいけないと話していました。
それは戦争に敗けなければいいというものでは決してなく、
過ちを反省し、その責任を果たし、そこから学ぶことを放棄するものは
再び戦争も原発事故も繰り返すのだという強い警告だと受け取りました。