高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

お知らせ

風邪気味です。うがい手洗いの励行をこころがけよう…。(鼻声)

今日は神戸であったよつ葉のイベントに行ってきました。5000人くらいでしょうか交流会ブースは賑わっていました。
ぼくは同じ会場であった京大原子炉実験所の今中哲二さんの講演会に参加しました。外部被曝についての説明が主でしたが、内部被曝について、国の食品暫定基準値は高すぎる、特に子どもは要注意。10ベクレルから注意したほうがいいと仰っていました(ちなみに1キロ当たり1000ベクレルを一日二キロ食べると年間で10〜20ミリシーベルト被曝する計算になるそうです)。今中さんは放射線被曝については楽観も悲観も見極めて自分なりの判断をしているそうで、関西や広島にも福島からの放射能が来ているがそんなに心配する状況ではないですよと仰っていました。何よりも原発を全部止めること。原子力損害賠償法、電源3法、電気事業法を改めて電力会社の独占と総括原価方式を廃止する。これらを実現すれば原発はなくせると仰っていました。
そして今週土曜日、高木事務所主催で「原発なしでくらしたい」学習会を行います。
講師は京都・亀岡で農業や市民活動をする傍ら、地域発の反原発運動をなさっている児玉正人さんに来ていただいて、めっきり報道されることがなくなった福島原発の現状、福井県原発もんじゅのことなどをお話してもらいます。自分の住んでいる所でどのように粘り強く反原発を訴えていくのかともに考えましょう。

原発なしで暮らしたい」
10月29日(土)
13:30〜15:30
高槻市現代劇場旧館305 アクセス⇒http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunka/theater/access/index.html
参加費200円(資料代)
連絡先 072-675-3737
高木りゅうた事務所

⇒話題は変わりまして先日、ガンバ大阪吹田市が新スタジアム建設へ動き出したとの新聞報道がありました。
高槻での話は一体どういう顛末だったのか、その中身は僕には思い及ぶところではありません…。
それは別として京大農場跡地の今後を巡っての議論は継続されたわけで、重要な案件であることに変わりありません。
先日、その京大農場に見学に行ってきました。教授と准教授の丁寧な応対、いろいろ質問にも答えてくださいました。本当にありがとうございます。感謝です。
  
築80年をこえる校舎。安満遺跡の出土から、上面建物の改築工事ができなくなり、その他の研究施設も老朽化。大学が法人化し、生徒数が増えた現在、校舎が手狭になってきている、新たな研究が難しい面もあるとのこと。改修ができなかったことが幸いしたともいえますが、校舎はテレビロケにも使えそうな趣がありました。当時の建築技術の高さが窺えます。
  
農場では市民参加の田植えや栽培したイチゴを京都のホテルに出荷するなど、市民や企業との交流も行っているとのこと。右の稲は水稲品種の「キヌヒカリ」を陸稲として栽培。たわわに穂が実っていました。
  
わかりにくいですが中央の木は梨の野生種で、現在流通しているいくつかの品種の交配に使われた原木だそうです。農場で研究した結果判明したそうです。浪漫です。
右の写真は農場特産の新品種の柿「太秋(たいしゅう)」。お土産に買わせていただきました。糖度が高いのにしつこくなく、新食感。柿は苦手な方ですがこれはイケます。

国立大学の法人化に伴って、大学経営という要素が強まり、京大農場も自由に研究できるという風土が変わってきたようです。安満遺跡の出土で高槻市から大学側に土地購入を申し入れたとされていますが、木津川への農場移転も大学の法人化が影響している部分もあるはずです。
それにしても弥生時代に遡る稲作の歴史、希少な果樹や歴史的建造物といった趣の校舎など、農場の自然資源が公園事業によって失われるのは市財産の喪失といえます。これから、土地の経済的利用だけではない考え方が必要です。できる限りこの環境を残すことが将来重要になってくると思います。