高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

憲法の伝道師


◆「一から学ぶ日本国憲法」と題して東京から伊藤真弁護士に
講師に来てもらいました。
会場は満員。
話は現憲法の成立過程からはじまり、
自民党改憲草案の問題点、集団的自衛権まで
幅広く憲法について語っていただきました。
◆よくいわれる「憲法GHQのおしつけだった」
については「押付でしょう」と伊藤弁護士。
ただしそれは「戦前の体制を維持したい勢力にとっては」
ということ。
それよりも憲法の内容(現憲法の先進性)やこれまで国民に
受け入れられてきた事実に目を向けるべきだと話されていました。
憲法はわからないという声を僕もよく聞きます。
伊藤弁護士は「私だって20代までよくわかってなかった。なぜなら自分は多数派だから」
憲法とは国家権力(=強者の多数派)を制限して
国民(=弱者の少数派)の権利・自由を守るものだから、
特に不自由なく暮してきた多数派の自分に憲法の意味がわかるはずなかった。
人権を侵害されている少数者の存在(在日外国人、障がい者、いまなら原発避難者)に目を向けて
はじめて憲法の意味がわかった」というのです。
重要なのは想像力と他者への共感。
これがないと憲法がどういうものかがわからない。
◆そのためには市民が憲法を学び主体的に生きなければいけない。
憲法を守ってくれるヒーローはいない。それは多様性を拒否し、独善を生み、ナチスと何も変わらない。
市民一人ひとりが主役で無ければならない
めんどくさいけど、そうしなければ民主主義も立憲主義も成りたたない。とのこと。
憲法を頭で理解するだけじゃだめ。
人としての優しさ、寛容さがないと平和憲法の理想は現実化できない。
◆なるほど、伊藤弁護士のプロフィールに「夢は日本を人権先進国、優しさ先進国、平和先進国にすること」とある。
いま憲法改悪が進んでいることと排外主義や弱いものいじめがはびこり
この社会がどんどん寛容さを失っていることとは相関関係にある。この状況を変えないといけない!
他にも目からうろこの話が満載でした。
◆とてもいい講演会になりました。講師の伊藤弁護士、法学館憲法研究所のスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。