◆地域・アソシエーション研究所の企画で
元徳島市議の村上稔さんとの座談会に参加しました。
村上さんは吉野川可動堰建設に異議を唱え、
仲間と共に可動堰建設の可否を問う住民投票運動をされました。
しかし、市議会では住民投票の条例案が否決され、
一念発起で市議選に出馬。
見事当選し、2000年の住民投票では投票率50％を越えないと
開票もされず、無効という高いハードルを乗り越え、
投票者の実に90％の市民が可動堰建設に反対の意志を行政に示しました。
国の計画を市民の意志で止めたとあって当時全国的ニュースになり、
社会科の教科書にも掲載されています。
村上さんからは当時の話や議会のなかでの出来事、
市民が主役の政治とは何かを聞かせてもらい、大変勉強になりました。
ありがとうございました。
11年の県議選に落選後、現在は買い物難民支援として、
地域での移動販売に毎日忙しくされています。
◆写真の著書「希望を捨てない市民政治」。良書です。
市民運動や選挙のノウハウも詰まっている内容で、
可動堰計画中止にいたる話は物語を越える
感動がありました。
投票日に村上さんが街角でダンプに乗ったおっちゃんに
「いま何％いってる？がんばれよ！」との言葉に励まされたというエピソードに
哲学者の國分功一郎さんが電車のなかで読んで
おもわず涙したというのもうなづけます。
オススメです。
