高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

被災地のいま


先週、宮城県に行ってきました。
石巻市で練り物の製造販売を続けてこられた高橋徳治商店を訪問。
「被災直後、3日目にようやく口にした小さな玄米おにぎりの味、
食べものはいのちそのものだと感じた。
大手スーパーに買い叩かれることに反発し、
材料にこだわった無添加の製品を生協などに提供してきた。
原発事故以前から女川原発の危険性を訴えてきた。
しかし原発事故の影響は石巻も無関係ではなく、
なんとかもう一度安全な食べものを届けたいと努力している。
再建した工場で求人してもガレキ処理の日当の高さに太刀打ちできず、人が集まらない。
半数近い地元企業が倒産もしくは再建の目処が立たず、地域の雇用が今後空洞化するのでは」

といった現地の状況をお聞きしました。

南三陸町では少しだけですがカキ養殖のお手伝い。

養殖加工場のすぐ近くの避難所は20メートルくらいの高台でしたが
ここまで津波が押し寄せたそうです。
津波の影響もあり、本格的に養殖を再開したのは今年からだということでした。

訪問した仮設住宅の裏ではがれき処理が。

仮設住宅では、引きこもりがちだったご老人が仮設生活を通して人と関わるようになったなど、
コミュニティが一定保たれている所もあれば、家族離散や虐待の問題が顕在化しているとも聞きました。
写真は南三陸の復興商店街「さんさん商店街」。
連休ともありボランティアに来た人たちも多く立ち寄っていました。
被災地の再生は場所によっても温度差があり、いまだ多くの問題を抱えています。
被災地とどう繋がっていけるのか。
思いを巡らせながら帰路に着きました。