高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

高槻市新型コロナ検査センター

◆9月議会初日。

8月24日に、市長の専決処分(議会の議決を経ずに予算執行を市長がきめること)によって、

新型コロナの抗原検査を行う「地域外来・検査センター」が開設されました。

これについて議会で質問。

◆簡単な流れは、発熱などがあった場合、かかりつけ医などの診療所に電話→診療所で診察→かかりつけ医が、地域外来・検査センターに患者を紹介→新型コロナの抗原検査

というものです。

高槻市の検査センターでは抗原定性検査を行っています。

抗原検査で陽性が出た場合、確定診断として保健所につなぎ、入院や宿泊療養などの措置がとられます。

抗原検査で陰性と判定された場合は、他の疾患として、かかりつけ医に戻って治療をすることになっています。

しかし、陰性判定でも、のちに陽性であることが判明する場合もあります。

そのため、陰性の場合は検査後の症状によっては、

PCR検査を行って確定診断をすること必要がある

と下の図1の厚生労働省HPにある<定性抗原検査キットを活用した検査フロー>の通りです。

しかし

下の図2の市の資料にある検査フローの図にはその記載がありませんでした。

そこで「陰性と判定された患者の状況次第では、PCR検査による確定診断を行うのか」質問。

市は、陰性の確定診断を行うことを明らかにしました。

◆そしてもうひとつ、これからインフルエンザ流行が懸念されます。

8月に日本感染症学会が発表した提言

「今冬のインフルエンザと COVID-19 に備えて 」

では、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルスは鑑別が難しい場合があり、

以下引用

「臨床診断のみでインフルエンザとして治療を⾏う場合、COVID-19 を⾒逃してしまうおそれがあります。そのため、原則として、COVID19 の流⾏がみられる場合には、インフルエンザが強く疑われる場合を除いて、可及的に両⽅の検査を⾏うことを推奨します。」

とあります。

市の検査センターでは同時検査を行うのか質問したところ、「医師の判断で実施する場合がある」という答弁を引き出しました。

◆これまで検査数の拡充を訴えてきましたので、検査センターが設置されたことでいくらかの改善がはかられることになりますが、本来なら東京都の世田谷区が取り組む「いつでも、だれででもPCR検査」というような検査態勢が望まれます。

やっぱり国がもっとやる気を出してがんばらないといけません。

※図1.厚労省HPの<(参考)定性抗原検査キットを活用した検査フロー>

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※図2.高槻市の資料

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