高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

普通の生活

◆四年前、市内を車で移動中にラジオから緊急速報があり、車を停めて
見たカーナビの映像に、わが目を疑ったのを鮮明に覚えています。
原発から黒煙が吹き上がる映像はトラウマのように頭にこびりついています。
四年経ったいまも緊急事態が継続しているのではないかと思います。

釜石市津波で被災した家から家財道具を運ぶボランティアで出会った方は
「ここで民生委員をしていた。近所のお年寄りの手を引っ張って高台に逃げた。
その途中であの家にもこの家にもお年寄りがいるのにと思いながら必死に逃げた。
ごめんなさいといいながら逃げました」
いつか被災した家に戻って暮らしたいと話してくれました。

◆二年前に訪れた福島県南相馬市で出会った方が
原発事故が起きて突然、避難民と呼ばれるようになった」
「自分の暮らした町は、たとえ人が戻れるようになっても、もう以前とは全く違う町になる」
「そこでほんとうに暮らしていけるのか、もうあの家で孫を出迎えてやることができない
それが悔しい。普通の暮らしをしたかった。ただそれだけです」
そう胸の内を語ってくれました。

◆相馬市で漁業で働いてきた方は
「ここの魚はほんとうにうまい。試験操業でいい魚がいっぱい獲れるけど、みんな海に棄てる。何やってんだろうと毎日思うよ」
と話しました。

◆この何万、何十万の声に、誰か責任をとったのだろうか。政治は正面から向き合ってきたのか。
原発の再稼動など、絶対に認められません。

◆震災で、原発事故の影響で亡くなった方のご冥福を祈ります。
被災し、避難し、それでも日々生活をしている方がいることを忘れません。