高槻市議会議員 高木りゅうたのブログ

高槻市議会議員・高木の活動日記

高槻市の雇止めは不当

◆昨日、大阪府労働委員会が、高槻市で働いていた英語指導助手のスーパーバイザーへの雇止めは不当労働行為と認め、
組合に謝罪するよう、命令を出しました。
京都新聞WEB版
労組加入後の雇い止め不当 大阪・高槻市に府労委
NHKニュース動画(数日で見られなくなります)
労組加入で雇い止め 不当認定
◆この問題について、3年前に市議会で質問しています。→議事録
今回の命令、概要は…
高槻市で英語教育のプログラム作成や英語指導助手への指導、助言や生活全般の相談等を10年にわたり担ってきたスーパーバイザー(SV)を2014年度で「用済み」と雇止め。
→SVは市が労働条件の見直しを求めるなどの組合活動を理由に雇止めを行ったと、府労委に救済の申し立てを行う。
大阪府労働委員会(府労委)はSV(組合側)の主張を認める。
府労委は市が姉妹都市(オーストラリア・トゥーンバ市)からの英語指導助手(AET)の事業を14年度で止めるため、SVの業務も無くなるから雇止めをしたとの主張に「合理性がなく、本人への説明も不適切であり、
雇止めはSVが労働組合に加入したことを市が嫌悪し行った」ものであり違法と認定。
◆というのが大雑把な流れです。
ただ、府労委はその他の救済申し立ては認めず、またAETに対する雇止め等については不当労働行為にあたらないと認めていません。
◆そもそも、AETをしていた姉妹都市の国際交流員の派遣休止も唐突に決められました。
そして教育委員会は、元々2014年度で姉妹都市のAET事業を止めるつもりでいたと説明しています。
しかし、教育委員会や学校関係者にAET事業廃止の話がどの段階でどの程度、どのレベルまで説明されていたのか、それがどういう
経緯で承認されたのか不明瞭です。
まさかいきなり20数年続けてきた事業を「もう止めます」と報告するはずないでしょうし。
◆府労委の命令は評価できる部分と残念な部分があります。
しかしながら、憲法に保障された労働組合への無理解と、府労委のいう組合への嫌悪から、
10年も高槻市の英語教育に尽力してきたことも、その後の生活のことすらも一顧だにせず、いきなり雇止めにした市には重い責任があります。
市は府労委の命令に正面から向き合わなければいけません。

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◆今朝の朝刊では15日に共謀罪法案が強行採決と書かれていましたが、今日の夜にも採決との報道。
なんと法務委員会の採決をすっとばし、いきなり本会議で採決すると。
数の力に任せた完全な国会軽視。いや、軽視とかいうレベルじゃない。国会破壊。
◆大臣がいつまでも人をなめたような答弁しかしてこなかったのをみても、はなから議論するつもりはなかった。
どう転んでも最後は多数決で何とかなるとしか考えていない。
例え共謀罪法案に賛成であっても、こんな国会運営を認めていいわけない。事態は相当深刻。怒らないといけない。